バレンタインネタ(コップヤン) | おだの頭の中の中~・・

おだの頭の中の中~・・

このブログは愛してやまない銀河英雄伝説について主に語るオタ日記☆

しかもヤン・ウェンリー閣下中心で、腐女子傾向満載!!危険!!

オタッキー、腐女子の方、大歓迎vvV

(補足、私はヤン・ウェンリー閣下のことを姫って呼んでいます、悪しからず!)

気付いてる人もいるだろうけど、拍手にバレンタインネタをあげていまふ。

何度もやるの面倒だと想うので一応ここに載せて置くね~!


バレンタインネタ(コップヤン)



「今日は何の日かご存知ですか、閣下?」

”知っている。”とヤンは答えず、司令官室に持ってこられる異常な量の贈り物に視線を向けた。
色取り取りの魑魅魍魎に思わず溜め息が漏れる、その様子をシェーンコップは舐めるように見詰めていた。

「ご存じないようですね、私の愛しい人は。」

ふっと美丈夫が笑みを漏らす、その表情にヤンは不機嫌をあらわにした。一体”バレンタインデー”が何だと言うのか?

「貴官も貰ってるだろ?私だけじゃない。」

「おや?如何してそのように思われるんです?」

ますます笑みを深めるシェーンコップにますます不快感を感じる。

「君はもてるからね、私と違って、」

ヤンはそこで口を噤んだ、これではまるで自分が嫉妬深い人間のようではないかと。自分の様子を如何見るだろうかと相手を窺う、相変わらずの表情にいらっと来たが逆に冷静になれた。
あまりカッカしてるのも馬鹿みたいだ、ヤンは軽く息を吐く。

「で、何の用だい?まさかそれを聞く為だけにここに来た訳じゃないだろう?」

「・・・・つれませんな、閣下。
小官は、今日がどんな日か閣下はご存じないでしょうから教えて差し上げようと微力を尽くそうとしているのですよ。」

「へぇ~、本当はどんな日なんだい?チョコを貰う日じゃなかったのか?それとも何か?君のような男を増長させる日、なのかな?」

「一番後者については掠ったとだけ言って置きましょう。やはり閣下はご存じないようだ。」

全く、人を腹立たせることに長け過ぎている男だ。
ヤンは精悍な顔を睨む。するとシェーンコップは今まで保っていた距離を縮めて、ヤンの目と鼻の先まで近づいた。

「恋人に自分の愛を捧げる神聖な日なんですよ、今日は。」

睦言のように囁かれてヤンの体は跳ねた。
頭では憤慨しているくせに体は違うことを考えて勝手に動く、そんな風に作り変えたこの男が憎ったらしい。
こっちにばかり余裕が無い。

「・・・・・で、貴官は何を求めてここに来たんだ?」

「お前だ。」

急に声色が変わり、闇色の瞳は一層丸みを帯びた。
彼の声に鳥肌が立った、知ってる、こういう時の彼は酷く感情的になっていることを。
一体何を言われるのだろうとヤンは身構えた。

「閣下、私は貴方との口付けを所望します・・・そこのゴミを除けて頂けませんか?」

「・・え・・・?」

それは意外な言葉だった、ヤンにとっては想定外の。
口付け・・・なら何かとするし、それより・・・・ゴミと言うのは一体なんだろうか?この机にあるのは花瓶と本、書類にペン、そして色取り取りの包装紙・・。

「いや、シェーンコップ・・・これは、」

まさか彼がそんなことにイラつく筈無いだろう。
そう思う傍らで彼の言葉に難色を示す言葉を紡ぐ、彼の目が自分を抱く前のものにそっくりだったから。
シェーンコップがヤンの言葉を待たずにゆっくりと肉薄してくる。その時、机の上のプレゼントがぽとりと落ちた、拾う余裕なんて無かった。

「俺は今日一つも誰からも貰ってない。不誠実な恋人の傍らで、俺は情けなく指を咥えて待っていた訳だ。」

自嘲的に笑みを漏らす恋人に息が詰まる。
如何すれば良いのか分からず、困惑して俯きそうになるヤンの顎をやや強引にシェーンコップは捉えた。

「・・・・あ、」

「除けてくれないのか?」

顎から喉仏までを慈しむようになぞる、ひくりと痙攣する喉が愛おしいとシェーンコップは思った。
欲と混乱に塗れてヤンの瞳が濡れていた・・・・泣く事は無いだろう、しかし同じぐらいの価値がその表情にはある。
ヤンは天井を仰ぎ、瞳を閉じた。
机上のプレゼントは特に知り合いのものが集まってくることをシェーンコップは知っているのだろうか?
もし腕で払い除けたら、彼らの優しさを自分は台無しにしたということ。


ぼとり、ぼとりと静かな司令官室に何かの落ちる音だけが聞こえる。
音が聞こえなくなって暫く、ヤンは自分のしていることが夢か現かとうとう分からないまま、目の前の男を見上げた。
恋人の笑顔はヤンを余計に夢か現が困惑させる。

「良い子だ。」

シェーンコップの唇はとても苦くて、そして甘かった。



こんな感じ。

最近脳内親父様が如何にも暴走気味・・・・う~ん、軌道修正加えた方が良いかも知れん。。

あんまりやばくなったらコップヤンから離れてみるのも手かもしれない。

まあ、ぼちぼち行こ。